今年(後期)は、2校の学生の中から、私も生まれて初めて聞くアニメーション(どちらも現在実験・研究段階)に接する機会を得ました。一つは、人間そして地球に欠かせない流動物質(likvo)、もう一つは、子供や薬品などにも関係する物質(amelo solvo)、それ自体をアニメートさせるというもの。前者の物質は、今まで素材の一部に使われたり、映像の投影体などに使われた事はありますが、(後者については今まで聞いたことがない)これをメインの被写体とし、アニメートさせるという試みは、私が知る範囲では、初めての試みだと思います。まだすべて制作中で作者の公式発表前ですが、実験の先見性と価値を重んじ、物質名を民際語表記にして、一応ここに記録しておきます。そのほかにも、いわゆる同トレスを続ける事によって生じた差異がひとつの動きとなる、という作品も今年です。(順にF氏、M氏、Y氏による)。これらの大胆な創造活動などが、今後のより幅広いアニメーション解釈に繋がってくれればと願っています。