弥生土器に「屋形船」の絵 国内最古か 広島・御領遺跡 12/18
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(以下要約)屋形が付いた弥生時代後期後半(2~3世紀)の船とみられる絵が、広島県福山市の御領(ごりょう)遺跡で出土した土器から確認。広島県教育事業団埋蔵文化財調査室が17日発表。屋形付きの船の絵としては国内最古で、交易船の可能性が。
2014年1月に出土したつぼ形土器の口縁部を洗に、線刻された絵を発見。縦3センチ、横11センチ。中央部の屋形のほか、船首側に波よけ板、船尾側には旗らしきものも描かれ、丸木舟に板を載せるなどした「準構造船」と考えられる。
調査室によれば、土器や銅鐸(どうたく)などに描かれた弥生の船の絵は全国で約30例確認。屋形付きは古墳時代が最古だった。弥生時代は朝鮮半島や中国大陸との交易が盛んになり、魏志倭人伝によれば邪馬台国の女王、卑弥呼が使節団を魏に派遣。
屋形船は石十数メートルの大型船で、瀬戸内の海を往来するために使われた可能性。屋形が付いた船の絵の先駆けが見つかったことで、この時代の船の構造などの実態をつかむ手がかりに。
破片にちりばめられたクロス・ハッチングもすごい。